高卒の年収はいくら?平均給与・手取りの目安と年代別の推移を解説
高卒の年収はどのくらい?国税庁の民間給与実態統計調査(令和7年分)や厚生労働省の賃金構造基本統計調査をもとに、学歴別の賃金、初任給の手取り、年代別の年収と手取りの目安を整理します。額面と手取りの違い、年収を上げる考え方も解説します。
高卒の年収はどのくらい?まずは全体平均を確認
高卒の年収を考えるとき、まず基準になるのが民間企業で働く人全体の平均給与です。国税庁「民間給与実態統計調査(令和7年分)」によると、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は487万円(前年比1.9%増)でした。男女別では男性597万円、女性342万円、雇用形態別では正社員559万円、正社員以外210万円となっています。
これは学歴を問わない全体の数字であり、高卒だけの手取り目安">平均年収を示したものではありません。高卒の年収は、業種・職種・企業規模・勤続年数・雇用形態によって大きく変わる点を先に押さえておきましょう。
学歴別に見る高卒の賃金の目安
厚生労働省「令和7(2025)年賃金構造基本統計調査速報」では、一般労働者の所定内給与額(月額、所得税等を控除する前)が学歴別に公表されています。勤続年数計で見ると、高校卒は297.2千円、大学卒は396.3千円でした。
| 学歴 | 所定内給与額(月額・勤続年数計) |
|---|---|
| 高校 | 297.2千円 |
| 大学 | 396.3千円 |
この金額は6月分の所定内給与額であり、賞与や残業代は含まれていません。単純に12倍した額は年収の目安にはなりますが、実際の年収は賞与・手当の有無で変わります。あくまで「月額ベースの目安」として見てください。
高卒の初任給と手取りの目安
高卒で就職した場合の初任給の手取りは、おおよそ15万円前後が目安とされています。厚生労働省の調査では男女合わせた高卒の平均賃金は19万7,500円とされており、一般的に手取りは額面の75〜85%程度になると言われます。この割合で計算すると、およそ15万円前後になります。
学歴別の手取り月額の目安をまとめると、次のようになります(東京都在住・総収入の8割で算出した一例)。
| 経験年数 | 高卒 | 大卒 |
|---|---|---|
| 社会人1年目 | 約15万9,840円 | 約20万640円 |
| 社会人5年目 | 約17万3,840円 | 約22万7,120円 |
| 社会人10年目 | 約19万4,400円 | 約26万160円 |
同じ経験年数でも高卒は大卒より数万円低い傾向がありますが、業種や職種、企業規模によって差は大きくなります。あくまで目安として参考にしてください。
高卒の年収を年代別に考えるときの注意点
国税庁の調査では年齢階層別の平均給与も公表されています。全体(男女計)では55〜59歳が最も高く、20〜24歳で280万円、30〜34歳で462万円、40〜44歳で531万円、50〜54歳で568万円という推移です。
ただし、これは学歴を問わない数字です。高卒の年収を考える際は、次の点に注意しましょう。
- 平均値は一部の高収入層に引っ張られやすく、実感より高く出ることがある
- 正社員と正社員以外では平均給与に大きな差がある(正社員559万円・正社員以外210万円)
- 女性はパートなど正社員以外で働く割合が高く、平均が横ばいになりやすい
- 同じ高卒でも業種・地域・企業規模で年収は大きく変わる
自分の年収が平均と比べてどうかは、年収指数で確認できます。手取り額の目安は手取り早見もあわせてご覧ください。
高卒の年収を上げるための考え方
高卒の年収を上げる方法は、学歴を変えることだけではありません。実力や専門スキルが評価される企業へ転職する、資格や技術を身につけてキャリアアップする、正社員を目指すといった選択肢があります。
業種別の平均給与では、電気・ガス・熱供給・水道業854万円、金融業・保険業726万円、情報通信業682万円が上位です。一方で宿泊業・飲食サービス業は276万円と、業種による差は非常に大きくなっています。自分が興味を持てる分野の中で、年収水準の高い業種・職種を選ぶことも一つの考え方です。
まとめ
高卒の年収は、全体平均487万円という数字だけで判断できるものではありません。月額の所定内給与額は高校卒297.2千円、大学卒396.3千円という学歴差はあるものの、実際の年収は雇用形態・業種・勤続年数・地域で大きく変わります。初任給の手取りはおよそ15万円前後が目安です。
まずは自分の額面年収と手取りの差を把握し、記事一覧で関連する解説も確認しながら、無理のないキャリア設計を考えてみてください。
よくある質問
高卒の平均年収はいくらですか?
学歴を高卒だけに限定した公的な平均年収は、国税庁の民間給与実態統計調査では公表されていません。参考として、厚生労働省の賃金構造基本統計調査(令和7年速報)では高校卒の一般労働者の所定内給与額は月額297.2千円とされています。年収は賞与や手当、雇用形態、業種によって変わるため、目安として捉えてください。
高卒の初任給の手取りはどのくらいですか?
厚生労働省の調査では高卒の平均賃金は19万7,500円とされており、手取りは額面の75〜85%程度が目安と言われています。単純に計算すると、初任給の手取りはおよそ15万円前後になります。税金や社会保険料は地域や家族構成で変わるため、あくまで目安です。
高卒と大卒で年収はどのくらい違いますか?
賃金構造基本統計調査(令和7年速報)の一般労働者の所定内給与額(月額)では、高校卒297.2千円、大学卒396.3千円となっています。ただし、これは賞与を含まない月額ベースの数字であり、業種・職種・企業規模によって差は大きく変わります。
高卒でも年収を上げることはできますか?
可能です。専門スキルや資格を身につける、実力が評価される企業へ転職する、正社員を目指すなどの方法が考えられます。業種別の平均給与は電気・ガス・熱供給・水道業854万円から宿泊業・飲食サービス業276万円まで幅があり、業種選びも年収に影響します。
額面年収と手取りはどう違いますか?
額面年収は税金や社会保険料を引く前の金額で、手取りはそれらが差し引かれた後に実際に受け取る金額です。一般的に手取りは額面の75〜85%程度が目安と言われますが、住んでいる地域や扶養家族の有無などで変わります。
参考情報
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