歯科技工士の年収は平均458.6万円|手取り・年齢別・都道府県差を解説
歯科技工士の年収は令和7年の賃金構造基本統計調査で平均458.6万円。月給33.3万円・賞与58.9万円の内訳や年齢別・規模別・都道府県別の差、手取りの目安、求人賃金や有効求人倍率までを公的統計をもとに整理します。
歯科技工士の年収は平均458.6万円
歯科技工士の年収は、厚生労働省「賃金構造基本統計調査」令和7年(2025年)の一般労働者・産業計・企業規模計(10人以上)で平均458万6,300円とされています。月額に換算した「きまって支給する現金給与額」は33万3,100円、年間賞与その他特別給与額は58万9,100円です。平均年齢は41.6歳、平均勤続年数は11.5年で、全144職種中86位という位置づけになります(出典:totonoe.tech)。
なお、国税庁の令和7年分民間給与実態統計調査では、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は487万円(男性597万円・女性342万円)とされています(出典:国税庁)。歯科技工士の458.6万円は、給与所得者全体の平均をやや下回る水準です。男女別では男性475.9万円、女性415.5万円と、約60万円の差があります。
年齢別にみた歯科技工士の年収
年収は経験を積むにつれて上がる傾向があり、50代前半でピークを迎えます。令和7年賃金構造基本統計調査をもとにした年齢別の推計年収は次のとおりです(出典:教えてグッピー)。
| 年齢 | 推計年収 |
|---|---|
| 20〜24歳 | 367万3,900円 |
| 25〜29歳 | 378万9,500円 |
| 30〜34歳 | 416万3,900円 |
| 35〜39歳 | 392万800円 |
| 40〜44歳 | 492万8,400円 |
| 45〜49歳 | 466万1,400円 |
| 50〜54歳 | 557万5,800円 |
| 55〜59歳 | 506万1,000円 |
| 60〜64歳 | 453万9,500円 |
| 65〜69歳 | 463万1,200円 |
20代前半は367万円台からスタートし、50代前半で約558万円と最も高くなります。ただしこれは統計上の平均値であり、中央値ではない点に注意してください。技工所の規模や経営状況、個人の技術・資格によって実際の金額は大きく異なります。初任給は20万7,100円という調査結果もあります。
勤務先の規模・雇用形態で変わる年収
同じ歯科技工士でも、勤務先の事業所規模によって年収には差があります。
- 10〜99人:436万800円
- 100〜999人:454万9,300円
- 1,000人以上:515万6,700円
規模が大きいほど年収が高くなる傾向があり、1,000人以上の事業所では500万円を超えます。賞与も規模による差が大きく、10人以上全体では58万9,100円ですが、1,000人以上では115万4,700円という結果が示されています。日本歯科技工士会の調査では、賞与が「支給された」と回答した人は60.4%、支給された人の平均金額は61.2万円で、支給割合は年々減少しているとされています。
歯科技工士の手取りはいくら?【目安】
年収458.6万円の場合、所得税・住民税・社会保険料を差し引いた手取りは、おおむね350万円台になることが多いという目安になります。月あたりにすると約29〜30万円前後です。
ただし手取りは、扶養家族の人数、住んでいる自治体の住民税率、加入している健康保険組合、iDeCoや生命保険料控除の有無などで変わります。あくまで概算として捉え、自分の条件に近い数字は手取り早見で確認してください。年収水準ごとの比較は年収指数も参考になります。
求人賃金と有効求人倍率
ハローワーク求人統計(令和7年度)では、歯科技工士の求人賃金(月額)は28.7万円、有効求人倍率は1.21倍とされています。全国の倍率は1を上回っており、求人自体は一定数ある状況です。月別の求人賃金は28.3万〜29.9万円の範囲で推移し、直近は29.6万円という値も示されています(出典:求人バイト.com)。
なお、求人賃金はハローワーク求人統計、平均年収は賃金構造基本統計調査と、集計の種類が異なるため直接比較はできません。1時間当たり賃金は一般労働者で2,100円、短時間労働者で2,822円とされています。
都道府県別の年収差
年収を公表している26都道府県では、宮城県の666.7万円が最も高く、東京都647.6万円、群馬県638.4万円が続きます。一方で最も低いのは福井県の329.8万円で、石川県368.6万円、愛知県381.2万円の順です。全国値の458.6万円を上回るのは15都道府県、下回るのは11都道府県となっています。
ただし都道府県別の値は公表されている地域が限られ、標本数も多くありません。地域の求人状況や技工所の集積度によって左右されるため、あくまで参考値として見てください。
年収を上げるためのポイント
年収を高める方法としては、規模の大きい技工所や歯科医院・病院への勤務、CAD/CAMなどデジタル技術の習得、認定歯科技工士などの資格取得、独立開業などが挙げられます。ただし独立した場合は、勤務歯科技工士の週49.3時間に対して自営では62.1時間と就労時間が長くなるという調査もあり、収入は個人差が非常に大きくなります。1日の平均就労時間は9.7時間、完全週休2日制は40.2%という結果もあり、働き方は職場によって大きく異なります。
関連する職種や年収の考え方は記事一覧でもまとめています。
よくある質問
歯科技工士の平均年収はいくらですか?
厚生労働省「賃金構造基本統計調査」令和7年(2025年)の一般労働者・産業計・企業規模計(10人以上)では、平均458万6,300円とされています。月額33万3,100円、年間賞与58万9,100円という内訳です。統計上の平均値であり、勤務先や経験年数によって実際の金額は異なります。
歯科技工士の手取りはどのくらいですか?
年収458.6万円の場合、税金と社会保険料を差し引いた手取りはおおむね350万円台になることが多いという目安です。扶養家族の人数やお住まいの自治体、加入する健康保険組合などで変わるため、あくまで概算として考えてください。
歯科技工士の年収は年齢とともに上がりますか?
令和7年の統計では20代前半が367万円台、50代前半が約558万円と、経験を積むにつれて上がる傾向があります。ただし40代前半と45〜49歳で数値が上下するなど、個人差や勤務先の状況によるばらつきも大きい点に注意してください。
歯科技工士は独立すると年収は変わりますか?
独立開業した場合の収入は個人差が非常に大きく、一概に示せません。調査では自営歯科技工士の週の就労時間は62.1時間と、勤務歯科技工士の49.3時間より長いという結果もあり、収入だけでなく働き方も含めて検討する必要があります。
都道府県によって年収に差はありますか?
年収を公表している26都道府県では、宮城県666.7万円が最も高く、福井県329.8万円が最も低いという結果です。ただし公表されている地域が限られ標本数も多くないため、参考値として捉えてください。
参考情報
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本記事の金額は公開統計や一般的な試算に基づく目安です。実際の手取りは社会保険・税法・扶養・居住地により異なります。重要な意思決定の前に、最新の公式情報や専門家の助言を確認してください。