薬剤師の年収は低すぎ?平均年収・手取りの実態と不満の理由を解説
薬剤師の年収は低すぎると感じる理由を、国税庁や賃金構造基本統計調査などの公開データをもとに解説します。平均年収566万円台・手取りの目安、男女別・年代別の水準、雇用形態や勤務先による差、そして年収を上げる具体的な方法までわかりやすくまとめました。年収と手取りの違いも確認できます。
薬剤師の年収は「低すぎ」なのか?まず平均値で確認する
薬剤師は6年制の薬学部を卒業し、国家試験に合格する必要がある職業です。そのため「かけたコストのわりに年収が低すぎるのでは」と感じている人も少なくありません。まずは公開統計で実際の水準を確認しましょう。
国税庁の令和7年分民間給与実態統計調査によると、給与所得者全体の平均給与は487万円です(男性597万円、女性342万円、正社員559万円、正社員以外210万円)。出典はnta.go.jpです。
一方、厚生労働省の賃金構造基本統計調査をもとにした集計では、薬剤師の手取り目安">平均年収は566万7900円(令和7年・男女計、企業規模計10人以上)とされています。内訳は「きまって支給する現金給与額」39万8700円×12か月+「年間賞与その他特別給与額」88万3500円です(出典:pharma.mynavi.jp)。
平均値で見る限り、薬剤師の年収は全職種平均を大きく上回ります。それでも「低すぎ」と感じる背景には、期待値とのギャップや昇給の緩やかさがあると考えられます。
薬剤師の平均年収と手取りの目安【男女別・年代別】
手取りは「額面(総支給額)-税金・社会保険料」で、一般的には額面の約75〜85%、目安として約80%といわれます(出典:apo-mjob.com)。自分の手取りを確認したいときは手取り早見も参考にしてください。
男女別の目安は次のとおりです。
| 区分 | 年収(総支給額) | 手取りの目安 |
|---|---|---|
| 男女計 | 約567万円 | 約453万円 |
| 男性 | 約606万円 | 約485万円 |
| 女性 | 約539万円 | 約432万円 |
年代別の目安は次のとおりです(あくまで平均値であり、個人差があります)。
| 年代 | 年収(総支給額) | 手取りの目安 |
|---|---|---|
| 20〜24歳 | 約408万円 | 約327万円 |
| 25〜29歳 | 約495万円 | 約396万円 |
| 30〜34歳 | 約533万円 | 約427万円 |
| 35〜39歳 | 約598万円 | 約478万円 |
| 40〜44歳 | 約595万円 | 約476万円 |
| 45〜49歳 | 約676万円 | 約541万円 |
| 50〜54歳 | 約643万円 | 約514万円 |
| 55〜59歳 | 約657万円 | 約526万円 |
| 60〜64歳 | 約550万円 | 約440万円 |
出典:apo-mjob.com
なお、調査年によって数値は変動します。2025年公開(2024年調査結果)の別集計では薬剤師の平均年収を599.3万円とするデータもあり(出典:pharma.mynavi.jp)、同じ「薬剤師の平均年収」でも調査年度・集計方法で差が出ます。
薬剤師が「年収が低すぎる」と感じる5つの理由
- 教育投資と期待値のギャップ:6年制の学費と国家試験の負担に対し、想定していたほどの報酬が得られないと感じやすい。
- 昇給が緩やか:役職に就かない限り、年齢を重ねても大幅な昇給が見込みにくい。
- 男女差がある:上記のとおり男性約606万円・女性約539万円と差があり、役職割合や勤続年数の差が影響しているとみられる。
- 雇用形態による差:パートや派遣は時給が高めでも、ボーナス・退職金・昇給がないことが多く、年収ベースでは伸びにくい。
- 手取りの減少を実感しやすい:社会人2年目から住民税の天引きが始まり、額面が上がっても手取りが減ることがある。
雇用形態・勤務先で変わる薬剤師の手取り
正社員の薬剤師は、平均月収約43万円・手取り約34万円が目安です。パートの場合は時給約2500円×月79時間で月約19万円、手取り約15万円程度。派遣は時給2600〜2700円×160時間で月約42万円、手取り約33万円が目安とされています(出典:apo-mjob.com)。
勤務先別では、調剤薬局は年収約450万〜550万円・手取り約360万〜440万円、病院・クリニックは年収約390万〜500万円・手取り約312万〜400万円といった目安も示されています。同じ薬剤師でも、勤務先や雇用形態で手取りに差が出ます。
薬剤師が年収を上げるための現実的な方法
- 管理職・役職を目指す(昇給や手当の増加が見込みやすい)
- 専門性を高める(認定薬剤師・専門薬剤師などの資格取得)
- 勤務先や雇用形態を見直す(規模や業態で待遇が変わる)
- 転職時に年収交渉を行う
- 副業・兼業が可能な職場を選ぶ(就業規則の確認が必要)
いずれも効果には個人差があり、地域や法人によって条件は異なります。自分の市場価値を知るには、年収指数で同年代・同職種の水準を確認するのがおすすめです。
まとめ:薬剤師の年収は「平均より高いが不満が出やすい」
公開統計を見る限り、薬剤師の平均年収は全職種平均(487万円)を上回る水準です。ただし、教育投資の大きさ、昇給の緩やかさ、男女差、雇用形態による差などから「低すぎる」と感じる人は少なくありません。まずは自分の額面と手取りを正確に把握し、同年代・同職種の平均と比べてみましょう。手取りの計算は手取り早見、関連する記事は記事一覧から確認できます。
よくある質問
薬剤師の平均年収はいくらですか?
厚生労働省の賃金構造基本統計調査をもとにした集計では、令和7年の薬剤師の平均年収は566万7900円(男女計・企業規模計10人以上)とされています。調査年度や集計方法によって数値は変動し、2025年公開(2024年調査結果)の別集計では599.3万円とするデータもあります。あくまで平均値であり、個人差があります。
薬剤師の手取りはどのくらいですか?
手取りは額面(総支給額)の約75〜85%、目安として約80%といわれます。年収567万円の場合、手取りは約453万円程度が目安です。税金や社会保険料は年齢・扶養状況・居住地域などで変わるため、あくまで概算として捉えてください。
薬剤師の年収は低すぎるのでしょうか?
国税庁の民間給与実態統計調査による全職種の平均給与は487万円で、薬剤師の平均はこれを上回る水準です。一方で、6年制教育への投資、昇給の緩やかさ、男女差、雇用形態による差などから不満を感じる人は少なくありません。平均値だけで判断せず、同年代・同職種と比較するのがおすすめです。
パートや派遣の薬剤師の手取りはどのくらいですか?
パートは時給約2500円×月79時間で月約19万円・手取り約15万円、派遣は時給2600〜2700円×160時間で月約42万円・手取り約33万円が目安とされています。ただしボーナスや退職金がないことが多く、年収ベースでは正社員と差が出る場合があります。
薬剤師が年収を上げるにはどうすればよいですか?
管理職・役職を目指す、認定薬剤師などの専門性を高める、勤務先や雇用形態を見直す、転職時に年収交渉を行う、といった方法が一般的です。効果や条件は地域・法人・個人によって異なるため、複数の情報を比較して検討してください。
参考情報
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